よくFXなどのブログやTwitterなどで短期足は騙しが多く、長期足では比較的少ないので長期足を参考にした方が勝ちやすいなど解説しているところがあります
それは本当なのかを実際のチャートで数えてみて検証してみました
騙しといっても正確な定義があるわけではないと思いますが、直近高値や安値をブレークしたと見せかけてすぐに戻ってきてしまうチャート形状と仮定して、ブレーク後すぐに(2~3本以内に)元の価格に戻ってさらに下降あるいは上昇してしまっているチャートを数えてみました
また、各時間足においてそもそもどのくらい振幅(ジグザグ)しているかも数えてみました
今回はドル円(2021/1/1~2021/12/31の1年間)で4時間足、1時間足、15分足で数えてみました
4時間足 | 1時間足 | 15分足 | |
---|---|---|---|
振幅の数 |
52 |
204 |
857 |
騙しの数 |
7 |
19 |
118 |
率 |
13.46% |
9.31% |
13.77% |
この表を簡単に説明すると、1年間で4時間足では振幅の数(ジグザグ)の回数が52回あり、だましの回数が7回であったことがわかります
各時間足の騙しの確率を計算すると、1時間足が9.31%と少なく、4時間足、15分足では13%台となりました
この表からわかる通り、確率からすると短期足の方が騙しが多いというのはちょっと違います
15分足では1年間に118回も騙しがあり、4時間足では7回しかないので単に回数からしたら短期足の方が多いともいえますが、確率で考えると間違いだと気がつくでしょう
結論をいうと、決して短期足では騙しが多いため負けやすく、長期足では騙しが少なく負けにくいというわけではありません
ブログやTwitterなどでわかったようなことを書いてる人は、自分で検証せず本や人から聞いたことを鵜呑みにしている人ではないでしょうか
付け焼刃の知識でもっともらしいことを書いているブログなどに騙されないようにしましょう(これこそ騙しです)