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過去のアメリカPMI(購買担当者景気指数)指標時のドル円の動きを分析してみた

アメリカのPMI(購買担当者景気指数)指標時にドル円の動きがどうなっているかを考察してみた

次のアメリカのPMIは1/24(火)日本時間23時45分にあるため、その時にどのような動きになるかの参考になるかと思い、過去のPMI(速報値)指標の際の動きを分析してみた
過去何年もやるのは大変なので昨年3月からの分析です

3月24日(木)日本時間22:45 指標直前のチャート形状 

指標後 3月25日(金)までのチャート形状(淡い色は指標前、通常の黒色背景は指標後で色分けしてあります)

指標結果

    重要度 予想 結果 前回 予想より
3/24(木) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 56.3 58.5 57.3
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 54.4 58.5 55.9
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 56 58.9 56.5

指標発表直後はほぼ無風状態
その後1時間ほどたってから上昇し、金曜日に入ってからは下落
特に指標結果は気にせずって感じの動きでした
上昇トレンド中のトレンド継続の動きに見える

4月22日(金)日本時間22:45 指標直前のチャート形状

指標後 4月25日(月)までのチャート形状

指標結果 

    重要度 予想 結果 前回 予想より
4/22(金) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 58.2 59.7 58.8
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 57.9 55.1 57.7
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 58 54.7 58

指標発表直後はほぼ無風状態
また、1時間ほどたってから上昇するも勢いなく戻ってきて週末を迎える
週明け後も特に大きな動きなくずるずると下がる展開へ
前日からの流れがレンジだったためか、上抜けたような騙しが入ったり、下抜けしたような騙しが入ったりする展開になっていた

5月24日(火)日本時間22:45 指標直前のチャート形状

指標後 5月25日(水)までのチャート形状

指標結果

    重要度 予想 結果 前回 予想より
5/24(火) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 57.5 57.5 59.2
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 55.7 53.8 56
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 55.2 53.5 55.6

指標前にレンジを下抜け、指標結果の情報が漏れているような動きになっている
予想より悪い結果だったのでそれに素直に反応しているように見えるが、テクニカル無視で動いているわけでもない
その後は指標結果が悪いにもかかわらずジリジリと押し目買いされて全戻しする展開となる
この時はPMIの指標の後に「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言」あったりしたのでその影響もあったかもしれない

6月23日(木)日本時間22:45 指標直前のチャート形状

指標後 6月24日(金)までのチャート形状

指標結果

    重要度 予想 結果 前回 予想より
6/23(木) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 56 52.4 57
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 52.8 51.2 53.6
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 53.5 51.6 53.4

指標前にできたダウントレンドのまま普通に落ちていて指標後にもう一段落ちた後に流れが止まり、次の日には指標前の価格に戻ってきてしまっている
この時も「パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長、発言」がすぐ後にあり、この発言によって短期のダウントレンドがいったん止まったようにも見える
ここでも指標がどうというより、テクニカル的な動きで下落しているように見える

7月22日(金)日本時間22:45 指標直前のチャート形状

指標後 7月25日(月)までのチャート形状指標結果

    重要度 予想 結果 前回 予想より
7/22(金) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 52 52.3 52.7
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 52.4 47.5 52.3
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 52.6 47 52.7

この月も指標前にダウントレンドが出来てしまっていて、そのままの流れを引き継ぐ形で動いているように見える
確かに指標は悪かったとはいえ、それで落ちたというよりダウントレンド中の動きの途中の動きとしか見えない
そうでなければ、単に指標が悪いという情報が洩れていてそのまま動きが出てしまっているような形です

8月23日(火)日本時間22:45 指標直前のチャート形状

指標後 8月24日(水)までのチャート形状

指標結果

    重要度 予想 結果 前回 予想より
8/23(火) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 52 51.3 52.2
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★   45 47.7
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 49.2 44.1 47.3

指標結果をもろに受けて下落しています
ただ、あとから出来上がったチャート形状を見ると、見事にスリートップは出来上がった後に指標を受けて下落しています
その後やっぱり押し目買いが強く次の日にはほぼ全戻ししている形となりました

9月23日(金)日本時間22:45 指標直前のチャート形状

指標後 9月26日(月)までのチャート形状

指標結果

    重要度 予想 結果 前回 予想より
9/23(金) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 51.1 51.8 51.5
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 46.1 49.3 44.6
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 45 49.2 43.7

指標結果が良かったとはいえ、ほぼ無風状態
前日に日銀のドル売り介入があったため、そのインパクトが強くPMI程度の指標ではさざ波にもならずという感じです
結局次の日も押し目買い勢力によって戻してきたという感じになりました

10月24日(月)日本時間22:45 指標直前のチャート形状

指標後 10月25日(火)までのチャート形状

指標結果

    重要度 予想 結果 前回 予想より
10/24(月) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 51 49.9 52
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 49.3 47.3 49.5
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 49.6 46.6 49.3

指標が悪かったとはいえ、やはり前日と当日朝一での日銀のドル売り介入が半端なく、PMIの指標は結果が悪いとはいえ大きな影響を与えることはなく、日銀意地の介入が功を奏し15分足の200SMAも上回れず問感じで落ちてきてしまった形になりました
偶然なのかもしれませんが、日銀の介入はすべてアメリカPMI指標の前日に行っていたという感じですね
いまさらですが、PMIを見るとリセッションが確かに始まっているのに過熱してドル円は上昇していることがよくわかる結果となっています
この時の日経新聞を見ると外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は9月の為替介入以降も投機筋で円売りの構えが変わらない理由を、「投機筋にとって介入は恐るるに足りないとみていた」と分析する。】と書かれていたが、この時から一切上値を試すことなく、下落が続いている
外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長もたいした事ねーなって印象です

11月23日(木)日本時間23:45 指標直前のチャート形状

指標後 11月24日(金)までのチャート形状

指標結果

    重要度 予想 結果 前回 予想より
11/23(水) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 50 47.6 50.4
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 48 46.3 48.2
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 47.9 46.1 47.8

前日からのダウントレンドが継続していて、指標前に再度下落が始まっています
指標結果も悪かったとはいえ、普通にダウントレンドが継続して次の日まで続いているように見えます

12月16日(金)日本時間23:45 指標直前のチャート形状

指標後 12月19日(月)までのチャート形状

指標結果

    重要度 予想 結果 前回 予想より
12/16(金) 製造業購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 47.7 46.2 47.7
  総合購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 47 44.6 46.4
  サービス部門購買担当者景気指数(PMI、速報値) ★★ 46.8 44.4 46.2

前日までの短期の上昇トレンドの押し目になるかと見せかけての超短期ダウントレンドの継続、そして次の日には指標前まで全戻しという難しい相場になっています
きっと指標がよければ、指標前のチャート形状からこのあたりが押し目となって上昇していくような形になったような気もします
ただこのチャートでは見えませんが、12月20日(火)には日銀が長期金利0.5%に引き上げたことにより大きな下落がありました

PMI指標時のトレード戦略
実際PMI指標時のトレード戦略というのはありませんが、テクニカルを否定するような動きは特になく、前日や前々日からの動きなどを見て粛々とトレードをすればよいし、指標だからといって無理にポジションを閉じる必要もない
指標前に重要なラインを割り込んだり抜けてくるようであればそこについていくようなトレードをすればよいということがわかる
指標直前にエントリーするというような話ではなく、指標があるかどうかは意識することなく、安値を切る上げてる、高値を切り下げてる、そしてエントリーポイントがあれば、指標の1時間前でも30分前でも関係なくトレードすればいいし、ないのであれば見送ればいいというだけです
結論、PMI指標恐るるに足りない
でも日銀怖い